ひざの痛みの症状
ひざが痛いという話はよく聞きますが、その症状は、原因や痛みの程度によって様々です。
突然の膝の痛みは、ひざの酷使や負傷によっておこります。
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ひざのトラブルで最も多いのは、ひざに力がはいらない、ぐらつく、ひざ折れしそうになるといったことです。
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その他に、ひざがこわばる、ぽきぽき鳴る、ひざが曲がらない、伸びないと言った症状もあります。
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ひざが痛いと、
どうなるの
でしょうか?
ひざは年月を経て摩耗していくために、歳を重ねると膝の痛みを訴える人が増えます。体重が重いとさらに膝に負担がかかります。スポーツにしても同様です。ひざは動く際に要となる部位なので、痛みがあるとスポーツができなくなりますし、歩いたり階段を上がるといった単純な動作も簡単にはできなくなります。
ひざの関節は、3種類の骨と、骨と筋肉をつなぐ腱、それに骨と骨の結合を安定させる靭帯で出来ています。さらにアルファベットのCの形をした2つの軟骨(半月板)があり、関節の間でクッションの役割を果たしています。少量の液体が入った袋(滑液包)は、
関節の動きを滑らかにするものです。*
身体に痛みの覚えがある人々の69%がひざの痛みを経験しています。
**(n=7,050)
*Knee (Human Anatomy): Images, Function, Ligaments, Muscles. 2016. Knee (Human Anatomy): Images, Function, Ligaments, Muscles. [ONLINE] Available at: http://www.webmd.com/pain-management/knee-pain/picture-of-the-knee. [Accessed 18 April 2016].
** GSK Global Pain Index Research 2014 – full report p. 47
ひざが痛くなる原因は?
ひざの痛みの原因は様々です。スジを違える、足をくじく、靭帯を痛める、軟骨を痛めるといった怪我が原因である場合もありますし、変形性関節症(関節の炎症)、腱炎(腱の炎症)、滑液包炎(膝のクッションである液体の入った袋の炎症)といった生体反応が原因の時もあります。

スポーツ
ひざの障害はアスリートによく見られます。ひざの靭帯が断裂した場合は(靭帯損傷)、突然膝の痛みに襲われます。一方、ランナーズニー(腸脛靭帯炎)は、繰り返しひざを曲げる動作を行う人に見られます。ウォーキングや、ジョギング、ジャンプを繰り返す運動、サイクリングといったスポ
ーツによっても引き起こされます。ランナーズニーの痛みはひざ頭の周りに出ます。ひざの使い過ぎ、負傷、骨の形成異常、筋力の低下が原因であるといわれています。

その他
ひざの障害は、変形性関節症などが原因で少しずつ悪化することがあります。骨盤や脚に問題があれば、うまく歩行できなくなり、ひざにも負担がおよびます。もしそれで、ひざを痛めると、たとえそれがすぐに治ったとしても、将来的に同じトラブルを繰り返しやすくなります。

痛みの原因を特定する
靭帯や半月板(関節にかかる衝撃を吸収し関節を安定させる軟骨)が損傷すると、ひざの脇に痛みがでます。ひざ頭の痛みは、滑液包が炎症をおこしているか、または軟骨に問題があるせいかもしれません。変形性関節症の場合は、ひざの裏側が痛くなり
ます。
ランナーズニーとは?
アスリートやランナーに多い、ひざの障害です
ランナーズニーになると、以下のような症状がでます。
- ひざの裏側やひざ頭の周りに痛みがある
- ひざを曲げると痛い
- 坂道や階段を下るときに痛みがでる
- ひざが腫れる
- ひざがぽきぽき鳴る。ひざがぎしぎしする
ひざの安静を保ち、鎮痛消炎剤を使用しましょう。