身体について理解する

加齢にともなう
身体の変化

年齢を重ねると身体はどのように変化していくのでしょうか。ここでは、身体のしくみと、加齢による痛みへの対処法をご紹介します。

身体のしくみ

骨、筋肉、腱、靱帯、神経などの組織をまとめて、筋骨格系といいます。筋骨格系のおかげで、私たちの身体は形が保たれ、動くことができます。

  • 骨は骨格を形成します。骨格は、骨格以外のすべて組織(軟組織)を支え、また保護しています。
  • 筋肉は、神経システムに支配されています。力を生み出し、バランスをとり、姿勢を支え、身体を動かし、熱を産生します。 
  • 関節部分では、骨に筋肉が付着しています。そのおかげで、私たちは身体を動かすことができるのです。関節は、膝、肩、骨盤、手首、手指など、骨と骨が連結するところにあります。
  • 靭帯は、繊維状の組織の束(繊維性結合組織)です。骨と骨をつな
    ぎ、関節を安定させ、関節の強度をもたらしています。
  • 腱もまた、繊維状の組織の束(繊維性結合組織)です。骨格筋の両端にあり、骨と筋肉を結びつけています。そのため、私たちは身体を動かすことができます。
  • 軟骨は、ゴムのような質感の組織です。関節に接する骨の末端を覆っています。軟骨は、骨と骨の間でクッションの役割を果たしており、そのおかげで私たちは関節をスムーズに動かすことができます。 
身体に痛みをかかえる人々の53%は自身の痛みを「鈍い痛み」と表現します。*(n=7,050)

加齢と身体

年齢を重ねるにつれ、身体は徐々に変化していきます。細胞、組織、臓器が変化していくと、身体機能に影響がでてきます。細胞は年齢と共に肥大し、分裂能力が衰え、増殖を停止していきます。そのために機能が低下し、時には異常をきたす場合もあります。細胞の能力が低下すると、組織に影響が及びます。質量が落ち(萎縮)、柔軟性を失い、動かしづらくなります。骨は、骨密度が低下し、もろくなります。骨密度が低下し、脊柱の骨(脊椎)が薄くなると、脊柱が湾曲し、椎骨が押しつぶされます。

また、変形性関節症(最も一般的なタイプの関節炎)も起こりやすくなります。変形性関節症を発症すると、関節は硬くなって柔軟性に乏しくなり、軟骨は磨耗し始めます。その多くは、ひざや手指の関節に起こります。この疾患によって関節の組織が破壊されると、その部分に炎症が起こります。炎症によって、関節にこわばりや変形、痛みが生じます。そうなると、歩行や日々の動作に支障が出ます。

**GSK Global Pain Index Research 2014 Report. Available: www.global-pain-index.com.

身体をいたわる

加齢による、筋肉や関節、骨のトラブルを予防するには、適度な運動が最も効果的です。運動で身体を動かすと、筋力や、バランスをとる力、柔軟性を維持することができます。

長い一日の終わりに腰や肩が痛む、またはひざに痛みがでるようになった。これらの症状は年齢のせいだと思って、我慢していませんか。そうした時には、炎症を鎮め痛みを和らげる医薬品を試してみましょう。

加齢とともに関節や筋肉などの痛みがなかなか取れなくなり、とてもつらい。そのような時は、迷わず医師の診察を受けてください。痛みの原因を特定するために、いくつかの検査が行われることがあります。また痛みを和らげるアドバイスを受けることもできます。必要であれば、より効果が期待できる鎮痛剤が処方されることもあるでしょう。その際は、現在お使いの薬があれば、たとえ市販薬であっても、必ず医師あるいは薬剤師に伝えるようにしてください。

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* WHO | Physical activity. 2016. WHO | Physical activity. [ONLINE] Available at: http://www.who.int/mediacentre/factsheets/fs385/en/. [Accessed 20 April 2016]

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